ゲーム内容

インタビュー

「デイグラシアの羅針盤」オリジナル制作者「カタリスト」様に インタビューを行いました。

1・「カタリスト」様についてご紹介頂けますでしょうか。

都内で働く社会人が中心になって構成された創作サークルです。
メンバーの出自はIT企業やゲーム会社、出版社と様々ですが、「本業ではできない新しいチャレンジをやる」ことをモチベーションに、各々が好きに技術やアイデアを持ち寄ってゲームを作っています。

2・「デイグラシアの羅針盤」を作成する、きっかけを教えて下さい。

今回が初めて制作するゲームだったので、まずはわかりやすいコンセプトで、4-5時間でクリアできるようなコンパクトな作品を作ろうと思い、当時好きだった「閉鎖空間もの」をやることにしました。閉鎖空間は、登場人物の人数も、舞台も制限されるので、きっと作りやすいだろうと考えていたのですが……今思えば、完全に見当違いでした(笑)。結果、ボリュームも想定の5倍以上に膨らむことに。

3・「デイグラシアの羅針盤」の作成で苦労された事を教えて下さい。

趣味で制作している以上、どうしても商業作品と比べると、素材の少なさが目立ってしまいます。加えて、閉鎖空間で展開する話は、動きが少なく、地味なものになってしまう。それをいかにカバーし、満足してもらえるものにするのか、シナリオからデザイン、スクリプトのレベルまで、皆で頭を使って考えていました。
物語の面では、因果関係や設定が複雑に絡み合っているために、その整合性をとるのに大変苦心した覚えがあります。後半は、プログラムだけではなくシナリオでも「デバッグ」作業を行い、細かな矛盾や伏線の呼応をチェックしていました。

4・「デイグラシアの羅針盤」をプレイする際に「ここは!注意してプレイして!」とユーザー様に伝えたいシーンがあったら、教えて下さい。

このゲームを作るときにこだわった点の一つに、「分岐」があります。制作当初は通常のノベルゲーム同様、いくつもの選択肢を都度プレイヤーが選んで物語を読み進めていく形式だったのですが、途中でストーリーのテーマに沿ったアイデアを導入し、まったく異なる方法で物語を展開することにしました。数少ない「選択肢」に、ぜひ注目して頂きたいなと思います。

5・『Ever17 -the out of infinity-』のオマージュとの噂をネットで見かけたのですが、真相を教えて頂けますでしょうか。

『デイグラシアの羅針盤』は、『Ever17』への、ファンレターです。
元々、代表の檜原が、infinityシリーズの大ファンで、『Ever17』へのリスペクトを込めたゲームを作りたいという発想から原作が生まれています。
今思えば歴史的傑作を前に大層恐れ多いことですが、当時は意図的に『Ever17』と同じようなモチーフを散りばめ、その上で全く違う物語を展開しようと苦心していました。
そのため見た目のあらすじこそ『Ever17』に寄せてはいますが、トリックや内包するテーマは、あえて『E17』で扱われなかったもの/対立するものを拾っています。もちろん、『E17』を知っていれば楽しめるシーンもたくさん用意しています。『デイグラシア』をプレイして下さった方と、いつか『E17』について語り合いたい、というのが密かな願いです(笑)。

6・「仮想国のリブラ」を2018年冬のコミケ:C95にて「α版」公開予定と公式HPで 拝見したのですが、少しだけ、教えて頂く事は可能ですか?

現在カタリストでは、『デイグラシア』に続く長編ADVの第二弾として、『仮想国のリブラ』を制作しています。
舞台は近未来:東京。前作の「閉鎖空間」と打って変わり、オープンな都市を舞台に、未曾有の連続爆破事件に立ち向かう少年少女の物語が描かれます。
人々がそれぞれ異なる「真実」を抱く大都会の中で、たった一人の犯人を追い詰めることができるのか。そんな話になる予定です。
今冬にα版を公開し、2019年内に完結させたいと思っております。ご期待ください。

7・最後に「デイグラシアの羅針盤」Switch版をプレイされるユーザー様に
コメントを頂けますでしょうか。

まずは『デイグラシア』を同人時代から支えて下さった方々に、感謝を。無名の、しかも長大なこのゲームが、このような機会を得られたのは、公開時からWEB上で話題にして下さったり、周りに拡散をして下さった、皆様のおかげです。ありがとうございます。
そして今回の移植をきっかけに『デイグラシア』を知って頂いた方々には、このゲームを最善の形で楽しんで頂けることを願って止みません。
もともとは手に取りにくいPCゲームで、システムやテキストなども十分に洗練されていませんでしたが、今回レジスタ様の手によって、大変快適にプレイできるように生まれ変わりました。
より純粋に、中身を楽しめるようになったと、スタッフ一同信じています。一気にプレイするもよし、考察をしながらゆっくり進めるのもよし、どのような形でも、面白く感じて頂ければ、何より嬉しく思います。

物語

どうすれば、彼女たちは生きてあの海を出ることができたのか。
もし、違う選択をすれば、結果は変わっていたのか」
2033年8月1日、
深海遊覧船は水深700mの海底に沈んだ。
一瞬にして失われた50名の生命。
残された者たちは、閉ざされた深海で生存への道を模索する。
だが、その水底には、彼らが予想もしなかった脅威が潜んでいた。
“二人の生存者”の片割れは、
繰り返す記録と記憶の果てに、彼女たちを救うことができるのか。
「生存者を決めるのは、あなたです」
これは正解のないノベルゲーム。

キャラクター紹介

野村灯理1 リュミエール光理2 西芳寺ときわ3 百井縁4 柊乃蒼佑5 片桐一瀬6拡大写真

original版動画(予告)

original版動画(OP)

製品ニュース

2019-9-19
「デイグラシアの羅針盤」の英語化についてクラウドファンディングの
プレファンディアがレムニスカ社様にて開始されました。
プレファンディアページ

Switch日本語版のご購入はコチラ

製品情報

タイトル:デイグラシアの羅針盤

ジャンル:深海サスペンスADV

発売日: 2018年12月27日

価格:DL版 990円(税込)

CERO:「B」12歳以上対象

対応機種:Nintendo Switch™

対応言語:日本語

原作:カタリスト

レジスタ:ディレクション /プログラム / スクリプト

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